INTERVIEW

Special interview
by town planning experts

景観コーディネーター

二瓶 正史
&

マネジメントプロデューサー

齊藤 広子

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二瓶 正史

景観コーディネーター

二瓶 正史

有限会社アーバンセクション 代表取締役
工学修士(都市形成史)、一級建築士
住宅生産振興財団まちなみ大学講師、国土交通大学校講師、
首都大学非常勤講師、法政大学兼任講師を歴任
グッドデザイン賞、都市景観大賞優秀賞など受賞

歴史に残る住宅地づくりをめざして

古今東西、評価の高い住宅地は、まちの環境が良好で、それが住民の方の資産価値にも結びついています。美しい景観と暮らしやすい環境を備え、誰もがそこで暮らしたい、訪れたいと思うまちが評価の高い住宅地となります。この「Palm Terrace Villa OHANA」は、高規格の宅地造成、景観協定に基づく住宅、そして外構植栽の整備により、まさに暮らしやすい住環境と、美しいまちなみ景観をつくりだすことを目標としている分譲住宅地です。

茂原市、事業主、まちづくり専門家、住宅建設会社など、多くの関係者の良いまちをつくりたいと願う情熱と、それを実現する知恵と経験から生み出されるこの住宅地は、日本の住宅地の新たな歴史を刻む優良住宅地となるでしょう。

<Palm Terrace Villa OHANAで行う7つのまちづくり>

1)安心安全に歩けるまち

住宅地内の中心的道路には歩道と並木があり、車道と分離された歩行者環境で、安全にゆったりと歩けます。また各家の前の生活道路は、車がスピードを落とすように要所に化粧舗装がされ、歩行者優先のコミュニティ道路として計画しています。これらの歩行者ルートは、3つの公園や歩行者専用道路などと結びつき、住宅地全体に楽しく歩ける歩行者のネットワークをつくります。

2)コミュニティの核となる公園

住宅地中央にある公園は、この住宅地の顔として美しく整備される広場的公園で、子供からお年寄りまで、世代を問わず快適に寛げる緑豊かな環境です。隣接して住民が気軽に集えるコミュニティハウスも計画され、公園の広場と一体的に利用することも可能です。

3)景観協定による暮らしやすく美しいまちなみ

住宅と庭などをつくる際に、まちなみや隣家との相互の関係が良好になり、快適に暮らせるように、建設のルールを定めています。古今東西有名住宅地では、このようなルールを定めているので、家が建つごとにまちの評価が上がります。

4)緑豊かなまち環境

道路の街路樹や公園の樹木といった公共の緑、各家の緑豊かな植栽、これらの樹木がまち全体に広がり、この住宅地全体の印象を高めます。世界中を見ても緑の量は優良住宅地のバロメーターです。

5)電柱・電線のないまち ※第1期分譲は電柱があります

住宅地の風景の最大の阻害要因は、言うまでもなく道路に建つ電柱と、空に蜘蛛の巣のように広がる電線です。この住宅地では電線の地下埋設を行い、まちの中から電柱と電線をなくしました。もちろん防災的にも優れた方法です。
 第1期分譲地は電柱、電線がありますが、極力宅地内から電柱を排除するため、多くの電柱を調整池内に立てています。

6)防犯防災に強いまち

この住宅地はまちの要所に防犯カメラを設置して、まち全体のセキュリティを高めています。さらに、全ての家にホームセキュリティーを採用しています。
  しかしそれ以上に重要なことは、まちづくりによって、住宅地全体に強い領域性(まちとしての強いまとまりがあり、不審者が入りにくい)と、強い視認性(建物の窓と道路空間が強く結びついて、見守りの感覚が生まれる)が防犯、防災の本質的役割を果たします。  

7)スポーツと健康のまち

隣接する野球場と運動広場、外周部分の歩行者道路や保存緑地、3つの公園など、緑豊かな周辺環境の中、ジョギングやウォーキング、散歩や屋外活動など、まさに健康的なライフスタイルに対応するまちです。

齊藤広子

マネジメントプロデューサー

齊藤 広子

横浜市立大学 国際教養学部 教授
都市社会文化研究科長、都市社会文化専攻長

どうしたら住宅地の資産価値が上がるの?価値が上がる住宅地の8つの法則

私は、資産価値が上がる住宅地について、長年研究してきました。そして、そこには8つの共通点があることがわかりました。

第一に、“電柱・電線がないまち”であることです。電柱や電線がないと、空が青く大きくのびのびと広がります。空を見て「美しい」という感情を得られるのは、住む人々にとってまちの誇りに他なりません。また、台風などの天災で電柱が倒壊する心配もなく、防災上のメリットも大きくなります。

第二に、“道までみんなが使えるまち”です。え?と思われるかもしれませんが、「道で遊んではいけない」というのは昔の話です。安心・安全なまちであれば、道は庭の延長としてどんどん遊べます。そのために大切なのは、道から徹底的に通過交通を排除すること。そのために、道路形状や舗装材を工夫し、さらに美しい景観を作り出すための“植栽”も重要な要素となります。
これらが施された道では、自然と子供たちが遊び、大人は立ち話と、住む人々のコミュニティが育ちます。テリトリーに対する意識が高まり、自然と監視能力も高まり、防犯性、防災性が高いまちが育まれるのです。

第三に、お互いの“住まい”を思い合っていることです。思い合うということは、お互いが迷惑をかけないように、家を建てるためのルールがあるということです。
期待に胸を膨らませて住んでみたら、隣家と窓が見合うため窓はずっと閉めている、なんて、がっかりですよね。ましてや、ご近所トラブルなんて絶対に避けたいです。
「お互いを思いやるといっても誰か知らないし、どうすれば良いの?」に応えるべく、思いやりルール「景観協定」があることが、とても大切になります。

第四に、“住民がまちに手をかけ、愛をかけている”ことです。これにより、愛情が自然と生まれて、人々は自分たちのまちをよくしようと行動し、まちへの関心や監視力が高まるのです。

第五に、“まちのリビングがある”ことです。住む人々が寄り合う場所があれば、気の合う仲間と集まって、ワークショップや懇親会などもできますね。また、災害時などは地域の拠点になり、情勢に合わせて臨機応変に活躍してくれます。

第六に、“コミュニティや文化を育てるイベントがある”ことです。せっかく素敵なまちに素敵な人々が住んでいるのに、触れ合う機会がないのは寂しいですよね。仲間と出会うことができるイベントを催すことで、コミュニティの輪が広がり、新たな価値が生まれます。

第七に、“管理組合があるまち”です。え?戸建て住宅地に管理組合?と思われるかもしれませんが、住む人々が全員参加するチームがあれば、まちのことを全員一緒に考えられます。そんな一体感のあるチームの存在が、まちの価値を上げるのです。

第八に、“がんばる住民を開発事業者が応援すること”です。全てを住む人々に委ねるのではなく、開発事業者も一緒にまちを育てるのです。開発事業者が皆様の活動を応援する仕組みが、末永くまちを発展させる秘訣です。

以上の8つの法則が、人々が幸せに暮らせる価値の高いまちには欠かせないものとなり、今後ますます重要になることは間違いありません。

※掲載の写真はイメージです。

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